比較的穏やかでのんびりした気質のタイ人ですので、東南アジアの他の国と比較すると、
自動車の運転も、比較的大人しい方だと思います。
10年ほど前には、街中で自動車のクラクションを聞くことはほとんどありませんでした。
道端での荷物の積みおろしならばともかく、車を路肩に寄せて、車の中から手を伸ばして、
屋台のおばさんから買い物などをする場合も、後ろの車は、文句も言わずにじっと待っていることが
普通でした。
また、ウインカーを出さない車は多いのですが、結構強引な車線変更も、あまりクラクションを鳴らす
車はみられませんでした。
ところが、近年、特にバンコクでは、渋滞の悪化も原因かと思いますが、かなり頻繁にクラクションの音が
聞こえはじめました。
つい先日も、路肩に駐車して現地直送の果物を販売しているトラックに、乗用車のドライバーが、
クラクションを鳴らして文句を言っている光景を目にしました。
そういえば、最近、BTSやMRT(バンコク市内を走る電車や地下鉄)でも朝晩のラッシュは日本並み
ですし、飛び込み乗車なんて以前はなかったのですが、最近は、発車間際に走り込む姿もよく目に
するようになりました。
微笑みの国は何処へやら。
タイ、特にバンコクでは、皆さんストレスを感じることが増えてきているのではないでしょうか。