有名なバンコクの渋滞。電車でカバーできるエリアはまだまだ限られているので、移動や物流は、
自動車に頼らざるを得ないのが実情である。
せっかくオンラインでスピーディーに買い物をしたのに、商品がいつ届くのかわからない。
家電品を買ったはいいが、いつ届くのか直前までわからない。
そんな状況も、最近急速に改善されつつある。
政府が郵政のデジタル化に予算を取り推進しつつあり、またグーグルマップなどの精度があがり、
渋滞情報や迂回ルートの表示など、かなり信頼ができるものになった。
バンコクの主要道路には、日本同様に「XXまで約20分」などと所要時間が表示されるサービス
も開始された。また、日本から鴻池運輸やヤマト運輸などの民間が市場参入するなど、日本の流通
ノウハウも今後充実してくることも予想される。
すでに、家電の全国チェーン店であるPower BuyやDIYの大手Home Proなどで買い物した際の
配送希望は、日にち指定と、時間帯指定までできるようになった。
ネックだった配送環境も急速に改善されている現状を考えれば、今後さらにEコマース市場の
広がりが推測される。バンコクの消費者を中心に、一部では日用品の購入もすべてネットで
などという消費者も出てきている。
一方で、Grabのバイクによるデリバリーも普及しつつあり、ランチやコーヒーなども気軽にスマホから
デリバリーの依頼ができるようになった。
しかも支払いはすべてクレジットカードからの引き落とし。
このような消費者の購買行動の変化に伴い、各種商品の販売方法もスーパーやコンビニだけを意識していては、効率が悪い。流通やデジタル環境は日々変化、向上している。
こういった変化に乗り遅れることなく、販売戦略を検討していくことも、今後重要なポイントとなる。